トップページ希望社について公共工事に関する取組み北東部コミセン工事報告>2004/4/9〜希望社、岐阜市公共工事入札から排除される

希望社、岐阜市公共工事入札から排除される(4/9〜7/16のやりとり)

4月9日公募型指名競争入札公告

岐阜市公告の公募型指名競争入札、西郷小学校及び則武小学校校舎増築主体工事2物件の「入札に応募できる資格及び条件」の中に、"意図的に希望社を排除したのではないか"と思われる下記の条件が設定されていました。

≪条件≫申込書提出期限時において、岐阜市発注の請負金額4,500万円以上の建築工事を受注し施工するものでないこと
岐阜市入札で、受注会社の入札を制限する条件設置は、今回初めて。<4/15岐阜市契約室の回答より>

さて、この条件によって排除される会社となると・・・。

  1. 昨年度の岐阜市発注の請負金額4,500万円以上の工事は7件。
  2. そのうち、申込期限に施工中の工事は、希望社・丸泰JVが昨年5月に落札した「北東部コミュニティーセンター及び岐阜北消防署三輪出張所建築主体工事」とX社が今年1月に落札した「某大学付属薬局建築主体工事」の2物件のみ。
  3. X社落札の「某大学付属薬局建築主体工事」の詳細を見てみると、97.3%の落札率。(業者間調整が整っていたと思われます)となると、X社は、もともと今回の工事を落札する資格は(順番では)ありません。
  4. つまり、実質、この条件で入札資格を失うのは希望社・丸泰のみ。

平成15年度岐阜市発注建築工事の入札結果をまとめています。

4月15日岐阜市契約室訪問

そこで、契約室に、この条件設置の理由を尋ねました。すると、「受注機会の均等を図るため」との回答。岐阜市の高い落札率を鑑みると、確かに希望社を外せば、受注機会の均等が見事に図られそうです。

しかし、このような処置を、岐阜市が意図して行なっているのを、黙って見過ごすわけにもいきません。

4月20日細江岐阜市長へ公募型指名競争入札の中止、及び入札条件の再検討の申し立て

市長へ送付した手紙の全文をご紹介しています。

4月22日岐阜市入札でX社に指名を出していることが発覚

確か、"受注機会の均等を図るため"にという理由で、希望社・丸泰とX社を入札から排除したはず・・・。同日、岐阜市契約室に対し、「これは、受注機会の均等とは言い難い」とのコメントを、FAXにて送信。

回答の要求はしていないので、その後も契約室からは何の反応もありません。岐阜市契約室に対して送付したFAXの全文をご紹介しています。

5月8日細江岐阜市長から桑原へ、4月20日の申し立てに対する回答

契約室の回答には納得がいかない"と、その具体的な根拠を明記した上、入 札の再検討を要請する申し立てを行ないました。しかし、市長からの回答は、契約室の回答をそのまま繰り返しただけのもの「受注機会の均等を図るためで、特定の会社の排除を意図したものではない」とのこと。岐阜市長からの回答全文をご紹介しています。

5月12日細江岐阜市長へ「入札条件決定機関とその構成員の開示」を要求

市長からも十分な回答がもらえないため、次は、入札条件を決定した機関とその構成員に対して、納得のいく説明を求めていくつもりです。市長へ送付した手紙の全文をご紹介しています。

5月19日細江岐阜市長から桑原へ、5月12日の申し立てに対する回答

岐阜市長からの回答全文をご紹介しています。

5月28日公文書公開請求

"なぜこの入札条件を設けたのか?"そして、"何をもってこの条件が「受注機会の均等を図るための処置」というのか?"岐阜市契約室の回答からも、市長の回答からも、その理由はわかりません。

岐阜市建設工業請負業者選定委員会は、どのような審議を経てこの入札条件を設置したのか?これを明らかにするため、5月28日、岐阜市行政管理部行政室へ以下の公文書公開請求を出しました。

  1. 平成16年4月9日公告の公募型指名競争入札次の2物件の入札公告「2公募型指名競争入札(西郷小学校校舎増築主体工事/則武小学校校舎増築主体工事)に応募できる資格及び条件」を審議した際の岐阜市建設工事請負業者選定委員会の議事録と録音テープ
  2. 1.の審議結果(選定委員会が市長へ条件決定の判定を下すために提出した資料)

6月8日公文書公開請求決定通知

5月28日に提出した2点の公文書公開請求に対する決定通知書を、契約室に受け取りにいきました。結論から先に言うと、この公文書公開請求を出して分かったことは、"条件を設けた根拠"ではなく、"市長への手紙は市長へは届かない"ということだけでした。

以下、受け取った公文書公開請求決定通知書です。

請求1岐阜市建設工事請負業者選定委員会の議事録と録音テープ

回答.議事録及び録音テープについては作成していませんので存在しません。

請求2 1.の審議結果(選定委員会が市長へ条件決定の判定を下すために提出した資料)

回答.公開する

請求1に対する公文書公開請求決定通知書

拡大表示する
請求2に対する公文書公開請求決定通知書

拡大表示する
公開文書

拡大表示する
公開文書
拡大表示する

5/19の市長からの回答に、「入札条件は、岐阜市建設工事請負業者選定委員会による審議結果に基づき市長が決定したものです」とありました。だから、この審議結果を見れば、少しは何か分かるかもしれないと思っていました。

しかし、この中には、決定事項が記載されているだけです。この書類を受け取って唖然としました。思わず契約室の方に「市長はこれを見て、可否の判断をする のですか?」と確認してしまいました。すると「いえ、これは助役までです。市長は見ていません」とのこと。つまり、市長は何も見ていないし、何も判断して いないのです。

市長への手紙を出すときに、公聴室の方に何度も念を押しました。「この市長への手紙が、"担当部署内だけで留まって、市長の目に届かない"なんてことは ないでしょうね?」と。「それはありません。実際に回答を出すのは、その担当部署だったりすることはありますが、市長への手紙は市長も見ます」この公聴室 の回答が間違いで、"市長は手紙を読まない"のでしょうか。それとも、"市長は読んだにも関わらず、内容については一切検討せず、担当部署へ丸投げしてし まう"のでしょうか?どちらにしても、市長への手紙ぐらいでは、市長に想いは伝わらないようです。

6月17日岐阜市議会でこの問題が取り上げられました

6/17の岐阜市議会で、堀田信夫議員が、この問題について、細江市長に質 問をされました。しかし、ここでの細江市長の答弁も、"当社の申し立てに対しての、5/8,5/19付の細江市長からの回答文を再読しただけではないの か?!"といえる内容で、新たな見解を聞くことができませんでした。議会の録音が禁止されていたため、現時点では、質疑内容を正確に掲載することはできません。ご了承くださいませ。

岐阜市議会の会議録は岐阜市ホームページで掲載されています。岐阜市議会会議録アドレス(http://minute.lifelong.city.gifu.gifu.jp/

傍聴には、たくさんの方にご参加いただきました。ありがとうございます。

7月8日岐阜市契約室に対して、質問状を提出

5/28に提出した公文書公開請求の請求1「岐阜市建設工事請負業者選定委員会の議事録と録音テープ」は存在 しないとのことで、入手できませんでした。そこで、どのような話し合いが行なわれ、この問題としている入札条件が決定したのかを知るため、岐阜市契約室に、改めて質問状を送りました。 提出した質問状の全文をご紹介しています。

7月16日細江岐阜市長から桑原へ、7月8日の質問状に対する回答

岐阜市長からの回答全文をご紹介しています。

質問に対する回答でも、当社は"この条件は受注機会の均衡を図った処置とはいえない"という疑義を解消することは、やはりできませんでした。

しかし、契約室と細江市長が考える『受注機会の均衡とはどのような状態か』という回答が得られましたので、今後はここを探っていきたいと思います。「均 衡ある業者指名を行う」という回答をしていますので、岐阜市が"どのような指名の出し方をしているのか?"を調べます。

北東部コミセン工事ダイジェストに戻る