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"建築事務所が設計をし、総合建設会社が施工をする。"
これは長らく日本の建築生産システムとしてスタンダードとなっています。しかし、この建築生産システムは、
『経済性について見識がなく、施工技術について知らないまま設計を行っている設計者』が、『建築主がどんな考えや思いを持って建築事業を行っているのか、分からないまま施工している施工者』を監理する(設計図の通りに施工がなされているかを確認する)という状態をつくり、結果として、建築主が本当に求める建築を提供できない状況を生み出しました。
こうした問題を改善するためには、建築事務所でも総合建設会社でもない、本当に建築主のために貢献する新しい建築サービスの確立が必要だ!
希望社は、そんな思いを抱いた代表の桑原と、その考えに共鳴した数名とで、1988年に設立されました。
その後、建築主の代理者(コンサルタント)として建築主の側に立ち、建築の企画や設計、工事発注や設計改善(VE)、工事監理を実施する業務をJCM(日本型コンストラクション・マネジメント)と総称し、実践してきました。また、これと同時に、建設業界に対してもさまざまな問題提起を行ってきました。
しかしながら、コンサルタントという立場では、建設業界をゆるがすような大きな影響力をもち、旧態依然とした建設業界に改革をもたらすことは不可能であると痛感したことや、建築のコストと並んで品質や工期などについても直接保証してもらいたいという要望が高まったことから、設立から10年を経た1998年、希望社は、自ら施工を行う請負型CMを開始しました。そして2001年1月、設計から施工までを統一して提供する21世紀の新しい建設業へ生まれ変わることを宣言し、本格的に建設業への道を歩み進めてきました。
現在は、JCMのさらなる拡大を進める他、JCMを活用し、よい生活環境を安く提供する不動産賃貸事業、ウィークリー・マンスリーマンション事業など、さまざまな事業を展開しています。
希望社は、"良い建築を安く提供してほしい"という建築主の要望を実現するためにどうするべきかという考えを追求し、自社の事業や会社づくりを常に変化させてきました。 今後も、建築サービスを求める建築主(ユーザー)の要望や社会の変化に臨機応変に対応し、最善の形を求めて変化し続けたいと考えています。