トップページ>希望社について>公共工事に関する取組み>北東部コミセン工事報告>2004/9/6岐阜市へ提出した質問状
2004年9月6日
岐阜市長 細江茂光様
株式会社希望社
代表取締役 桑原耕司
本年4月に貴市が公告されました2件(西郷小学校校舎増築主体工事・則武小学校校舎増築主体工事)の公募型指名競争入札において、その「応募資格および条件」に新たな項目(申込書提出期限において、岐阜市発注の請負金額4,500万円以上の建築工事を受注し施工する者でないこと)が加えられていたことに関 し、当社はこれまで貴市に対して、その趣旨等についての質問および意見を述べてまいりました。
これに対し、貴殿は7月16日付けの回答書のなかで、上記条件設定の目的は"受注機会の均衡を図るため"であるとされ、受注機会の均衡とはどのような状態を指しているのかという当社の質問に対して、以下のように回答されておられます。
発注工事の規模、技術的難易度、特性などに応じて、経営状況、工事実績、地理的条件、不誠実な行為の有無など指名基準に基づき均衡ある業者指名を行うものであります。また、地元産業の育成、雇用対策、地域経済の活性化等という点も考慮し業者指名をしているところであります。
すなわち、貴殿の回答は、"岐阜市はこれまで、上記の四角部分に示されているような基準・方法により「均衡ある業者指名」を実施してきており、今後もそうである。そして、今回新たな条件を付したことは、この方針をより拡充するためのものである。"と読むことができます。
そこで当社は、貴市HPおよび情報公開請求によって貴市契約室から提出された資料を基に、過去3年間(平成13から15年度)における全建築工事の指名業者を調べ、指名業者ごとの指名回数を集計いたしました。(別紙参照)
また、これを、「指名回数ごとの会社数」として集計すると、次の表のような結果となりました。この結果について、以下の質問にお答えください。
指名回数 | 会社数 |
---|---|
0回 | 不明(21社) |
1〜5回 | 41社(13社) |
6〜10回 | 5社(4社) |
11〜15回 | 7社(7社) |
16〜20回 | 11社(11社) |
21〜25回 | 22社(22社) |
26〜30回 | 23社(23社) |
31回〜35回 | 8社(8社) |
※会社数のカッコ内の数字は、指名を出した会社のうち岐阜市に本社をおく会社数
※指名回数0の岐阜市に本社をおく会社数は、情報公開請求で提出された資料「平成15年度建築工事業者のうち岐阜市内に本社がある業者名簿」により算出しました。
1.この結果は、業者によって指名回数に著しい差(35回と0回)があることを示しています。 7月16日付けの貴殿の回答により、「均衡ある業者指名」とは、「指名回数が均等であること」とイコールではないことは理解しておりますが、貴市の指名基準・方法によったとしても、指名回数にこれほどの差が出るとは到底考えられません。 この結果をもってなお、「均衡ある業者指名」がなされていると主張されるのであれば、その理由を具体的にお答え下さい。
2.市が3年間で、建築工事において31回以上指名を出している業者は次の8社です。どのような理由で、この8社に31回以上も指名をだしておられるのか、各社それぞれ、その指名理由をお聞かせください。
(岐阜市に提出した質問書では、31回以上指名を出している業者8社の名称を記載しています。)
3.岐阜市内に本社をおく業者で指名0回の21社中17社は、信用調査によると、土木工事または専門工事会社でした。すなわち、建築工事会社であるのに、 指名0回の業者は、次のわずか4社です。どのような理由で、この4社に指名をだしておられないのか、各社それぞれ、その理由をお聞かせください。(岐阜市に提出した質問書では、指名回数0回の業者4社の名称を記載しています。)
今回の質問につきまして、9月21日までにご回答いただきますようお願い申し上げます。
以上