よくあるお問合せ
- 希望社の発注方式であるJCM発注方式は、「分離発注方式」とどのように違うのでしょうか?
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発注者がゼネコンに建築工事を一括して発注する従来の『一括発注方式』に対して、『分離発注方式』は、1つの工事を複数の専門工事に分け、発注者が、それぞれの専門工事会社に直接発注する(直接契約する)方式です。一定規模以上の公共工事やごく一部の民間工事では、建築本体工事と各設備工事(電気工事,給排水衛生工事,空調工事,エレベーター工事等)を分けて発注する"分離発注"が従来から実施されていますが、ここでは、建築本体工事や各設備工事をさらに細分化し、それぞれを直接発注する"分離発注"とします。
『分離発注方式』は、コスト構成の透明化,コスト低減を可能にする手法のひとつとして注目を集め、国でもこの手法をCM(コンストラクション・マネジメント)発注の典型的形態としてイメージしている向きがあるなど、CM=分離発注方式という考え方が一般的にはあります。
契約形態を見ると、『分離発注方式』は、発注者が専門工事会社それぞれと直接請負契約を結ぶ形になります。ゼネコンがいない訳ですから、工事の保証は工事毎に専門工事会社が保証することになり、工事全体の管理は発注者とCMR(コンストラクション・マネージャー:CM会社)が行うことになります。
これに対してJCM発注方式は、契約形態自体は一括発注方式と変わらず、発注者がゼネコン(元請工事会社)と工事請負契約を結びます。ですから、ゼネコンが工事の保証もしますし、工事全体の管理も行います。ここが、JCM発注方式と分離発注方式の異なるところです。
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