発注代行

馴染みのないサービス名かと思いますが、「発注代行」は、当社独自の発注方式であるJCM発注方式によって、透明かつ競争的に工事会社を選定するサービスです。JCMサービスのなかでも特徴的なサービスです。

JCM発注方式って何?と思われた方がたくさんいらっしゃると思いますが、その前に、皆さんは工事がどのように行われ、建築費がどのように決まるかご存じでしょうか。

実際に工事を行うのは専門工事会社

皆さんが何かを建築しようとする場合、たいていは総合建設会社などと請負契約を結ぶでしょう。しかし工事というのは、実際にはたくさんの専門工事会社によって行われています。例えば、ガラス工事は○○ガラス、内装工事は△×建装といった具合です。(建物の規模等によりますが、数十の専門工事に分かれます。)

では、総合建設会社は何をするのか?総合建設会社は、行われる工事の品質を管理したり、どのような順序でいつどの工事を行うのかといった工程を管理したり、工事現場で働く人の安全を管理するなど、実際に工事を行うたくさんの専門工事会社を統括し管理するのが主な役割です。

建築費の7〜8割は専門工事費

前述したように、工事はたくさんの専門工事会社によって行われています。つまり、専門工事費の割合は全体の建築費の7〜8割にもなります。ですから、専門工事費を安くすることが建築費を安くする重要なポイントになるわけです。

では、その専門工事費はどのように決まるのか?たいていの総合建設会社は、専門工事ごとにその総合建設会社のお抱え専門工事会社数社(いわゆる「系列会社」、「協力会」と言われている)から「参考見積」というものを取ります。しかし、この見積を取るメンバーは決まっているため、その中で価格調整が行われ、総合建設会社は高い見積しか手にすることができません。

また、総合建設会社は、専門工事会社の見積金額の原価構成(材料がいくら、労賃がいくら、諸経費がいくら、それにいくらの粗利がのっているか)を把握できないでいるため、取った見積の内容を詳細に比較・査定することや、それに基づいて本当の折衝をすることもできません。

このように、建築費の7〜8割を占める専門工事費については競争がなされていないのです。

JCM発注方式の特徴

JCM発注方式では、総合建設会社からだけでなく、広い地域のたくさんの専門工事会社やメーカーに見積に参加してもらい、総合建設会社の系列に関係なく、コスト競争力や技術力のある会社を選定します。これにより、従来では競争が無かった専門工事会社間にも競争が起こり、これまでよりも安い金額を得ることができるのです。

また、総合建設会社や専門工事会社に対して、これまで蓄積した実勢価格に関するデータをもとに折衝を行うことで、さらに競争力のある金額を引き出します。

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