当社代表桑原によるコラム「遊自耕」は、隔月発行の建築情報誌「飛翔」誌上にて連載しています。飛翔の送付をご希望の方は、飛翔送付申込フォームよりお申込下さい。(送付無料)

遊自耕 不常識を食らう シリーズno.126

社員と本気で闘います

絶えざる自己変革を求める

希望社は、今年の9月9日をもって、会社設立25周年を迎えます。

この間、1400名余りの社員が希望社を訪れ、働き、その中で3つの企業理念を確立しました。

・建設界に百猿旋風を巻き起こす

・JCMを確立し、良い建築を安く実現する

・なぜ働くのか?自ら考え実践し、自ら殻を打ち破る

これらの企業理念の根幹は、多くの企業の「売らんが為」「儲けんが為」のものとは、全く違った性格を帯びています。ですから、希望社の理念を身につけるには、理念の根底にあるものを掴むための継続した努力と修行が必要です。

それは、毎日の仕事を通して自己変革すること、すなわち、今の自分を良しとせず、自分の考え方や生き方を自己否定しつつ、自分を変えていくことです。

理念の根底を成している、創業者である私のものの見方や考え方(価値観)を学び、自分との違いを対峙させ、その中にあるものを受け入れ理解し、自分を変えていくことが成されなければ、希望社の理念を身につけることはできません。

そして、この自己変革には終わりはなく、理念に到達したとか、理念を身につけたなどということは、あるわけがありません。

この努力をする過程で、私のものの見方や考え方(価値観)を、本質的に受け入れられなければ、違った価値観を求めて旅立つことだと思います。

糞も味噌も一緒ではいけない

24年余りにわたり、理念で束ねられた社員達による、理念に輝く会社創りを試みてきましたが、思うように進みません。25周年を前にこの原因を取り払い、真の理念の会社の実現に挑戦します。

理念が定着せず、停滞している大きな理由は、(その深さの大小は様々だとしても)希望社の理念を信頼し尊重して働く者と、信頼も尊重もないまま己の価値判断だけで働いている者を、併せ許容してきたことにあります。

すなわち、理念の根底にある私のものの見方や考え方(価値観)を学ぼうともしない者をそのままにして、糞も味噌も一緒くたに全ての社員に期待を寄せ、理念で昇華することを訴えてきたことにあります。

私自身の曖昧さによるこのような不徹底な状態の継続が、理念の浸透が極めて不十分な今の社員集団を創り、会社の改革を押し留めていました。私自身が自らを振り返り、新たな決意で臨むことだと反省しています。

社員と闘って会社を変えていく

理念に共鳴して働く生産集団の実現のために、2013年度上期は、今働いている社員のぬるま湯につかっているような状況を曖昧にせず、社員と本気で闘います。それを経て、私の願望を無理強いするのではなく、社員一人ひとりがどんな働き方を求めているのかを確認し、新しい雇用関係を確立していきます。

そうして、会社設立25周年を期に、「世のため、人のため」に働くことを喜びとし、希望社で働くことを誇りにする者たちを中核とする会社に、希望社を変えていきます。


数年前から、分社化こそが希望社と希望社グループの生きる道であると考え、その実現のために「利他」と「共同経営」が分かる自立した社員を求めてきました。今後は、新しい雇用関係を確立していきながら、真にこのことが分かる社員と共に、改めて「利他」と「共同経営」を具体化して行きたいと思います。

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