実例:ネットワーク会員への利益改善提案[母里建設株式会社]

物件名 建築場所 建築面積/延床面積 構造規模 用途 工期
(仮称)有料老人ホーム ザ・サンシャイン倉敷新築工事 岡山県倉敷市 749.71平米/2,584.471平米 鉄筋コンクリート造地上4階建 高齢者福祉施設(居室数60室) 平成18年11月〜平成19年6月

提携に至るまでの経緯

本件は2006年10月、母里建設の母里社長から当社へ、「老人ホームの新築工事を受注したが、利益が出ない(実行予算を出した時点での利益率は0.2%程)。何か良い方法はないか?」というご相談をいただいたことから始まりました。

そこで当社は「設計改善(VE)提案」、「専門工事の発注代行」という形での協力を提案し、同時に新建設業ネットワークに加盟いただきました。

そして同年11月、上記についてJCM業務委託契約を締結し、プロジェクトがスタートしました。

設計改善(VE)提案

当社では、一般に言うVE(バリュー・エンジニアリング)とは違い「建築の目的を実現させるために求められる機能や品質を高めるという点から設計を見直し、無駄を取り除き不足を補う」ことをVEとして行っています。本件では、まず設計を見直すことでコストダウンが図れるのではないかと考え、設計改善提案を行いました。

[参照]設計改善(VE)提案について

本件では希望社から113項目(合計約6,000万円相当の減額)の提案を出しました。(同一箇所への複数提案を含む。)

VE提案の一例:屋根防水の変更により82.9万円のコストダウン

専門工事の発注代行

次に、建築費の大部分を占める専門工事のコストを見直すことで、利益改善を図ることができるのではないかと考えました。発注代行では、 広域にわたって専門工事会社やメーカーに見積参加してもらい、総合建設会社の系列に関係なく、コスト競争力や技術力のある会社を選定します。

[参照]専門工事の一括発注代行について

今回は全体の工事費のうち約3億1,000万円を占めている、躯体を除く建築工事と電気・機械・設備工事を対象に発注代行業務を実施しました。

本件での発注代行の流れ

およそ4,500社に見積参加を呼びかけ、そのうち延238社から見積の提出がありました。その中から、低額で技術力・実績・経営状況に問題のない会社を3社選び、折衝を行います。その後、工種ごとに希望社の推薦する専門工事会社1社を決定します。

希望社推薦の専門工事会社の見積が、母里建設の専門工事会社より低額な場合、その工種の専門工事会社の入替えを行います。

その結果、

約2,400万円(対象工事費の7.7%)のコストダウンに成功しました。

このうち、200万円の実費(数量積算業務を含む)と約480万円の成果報酬(コストダウン成果額の20%)を差し引いても約1,700万円の利益を生むことができました。

母里建設株式会社 母里雅浩代表取締役からのコメント

発注代行について

今回の「JCM発注代行」で、当社としては新しいエリアで新しい付き合いが出来るようになったことが良かったです。また、今までの協力業者さんたちにもいい刺激になったことは間違いないですね。でも、一番刺激になったのは社内です。「同じやり方、同じ業者の繰り返しでは駄目なんだ」という社内の意識を感じました。それが一番大きいです。

設計改善について

VEに関しては、残念ながら施設運営会社の合意が得られず、実施にいたったものはわずかでしたが、提案は細かい所まで見てもらったと感じています。VEを提案するには相当注目して図面を見たり、“何でここがこうなっているのか?”という疑問を感じられるようなスキルが無いと、あそこまではなかなか出てきませんね。

新建設業ネットワークに加盟して

当社が今後お客様から評価を受けるためには、特色を出していかなければならないと思っています。“他と足並みを揃えて”というわけにはいかないですよね。そういう意味では発注代行やVEなど、良いものは取り入れていきたいです。

すでに取引先を新しいところに変えていったり、案内を多くの業者に出し始めました。技術的な部分や分析力に関しては、同じように出来るかどうかはわかりませんが、「やり方によってコストは下がるんだ」と実感しています。やれるところまでは(工事費を)詰めなければならないと思います。そうすればお客様にも喜んでもらえるし、当社もまた嬉しい。

当社は公共工事のウエイトが低く民間主体なので、価格力と商品力で勝負をしていかなければなりません。そういう中で、新建設業ネットワークに加わり価格力に関しての助言がもらえるのは、とてもメリットがあると思っています。

お問合せ・入会申込先のご案内

このページのトップへ戻る